ルームシェア.infoの使い方

ルームシェアとは

■ルームシェアの定義

「ルームシェア」「シェアハウス」の定義自体そもそもあるかどうかはわからないけど、一応こんな感じで考えています。


「他人同士が1つの家の中で、それぞれ独立した部屋に住み、共同生活を営むということ」

「他人同士」とは、家族や兄弟、恋人同士ではなく、あくまでアカの他人。

これに「友人」を含めるかどうかはちょっと微妙ですが・・・。


ルームメイトが2人なら2K以上。3人なら3K以上で、人数分の居室がある賃貸物件を借り、バスルームとキッチン、トイレは共同で使用。賃料や光熱費、通信費などはルームメイト間で折半して生活する。


シェアハウスの場合は、物件自体が専用のサイズに最適化されていて、金額も普通に物件を借りるより比較的お得なところが多いですね。


■ ルームシェアの現状

お互いの利害が一致するもの同士がルームシェアすることは海外では一般的ですが、日本では「他人と一緒に同じ物件に住む」ということに抵抗があるのか、まだまだあまり浸透していないですね。


でも、情報番組や雑誌、バラエティ番組などで取り上げられたり、専門業者の増加やシェアハウスをテーマにした恋愛テレビドラマ化されたりで、東京都内を中心にでは注目されつつあります。


「シェアハウス」という言葉を知らない人、あまり居なくなってきたんじゃないでしょうか。


海外のように「話す言葉も違えば国も違う」という人間同士が一緒に暮らすところはまだまだ少ないですが、生活費を出来る限り抑えたい学生や夢を追いかけてる社会人の間では顔見知りの友人同士でルームシェアしたり、自宅から勤務地までの距離があるサラリーマンなんかは、仲間同士で平日だけルームシェアし、セカンドハウス的に使っていることが多いですね。


これでも以前はルームシェアできる賃貸物件があまり無かったのですよ。というのも、大家さんが「友人同士の入居の場合、どちらか一方が出て行った場合、賃料の支払いが滞るのでは?」「不特定多数が出入りすると部屋が傷むし治安も下がって自分の物件の印象が悪くなる」ということなどを危惧しているから。


最近では自社物件をルームシェア出来るようにアレンジした賃貸物件や、各居室に最初からカギが付いていたり、間取が振り分けタイプであったりと、ルームシェアで貸すことを目的として建てられた物件を取り扱う不動産会社も徐々に出てきたので、根気よく探してみて下さいね。


※振り分けタイプとは・・・各居室にそれぞれ入り口が確保されている。ある部屋に行くのに、別の部屋の中を通らなければならない、という物件は振り分けタイプではありません。


■ ルームシェアの問題

日本でまだルームシェアが一般的に知られていないためか、ルームシェアするにあたって色々問題もあるようです。

一番多いのはルームメイト間のトラブルで、「家賃や光熱費をなかなか払ってくれない」「ステレオや電話の話し声が大きくてうるさい」「冷蔵庫のものを勝手に食べた」などなど。


これを回避するため、家賃や光熱費の回収は専門業者が責任を持って動いてくれたり(未払いが続く入居者は強制退出出来るよう、定期借家契約を結ぶところも多いです)、冷蔵庫やテレビは一人一つごとおけるような体制を取っているところも増えてきました。


同じ屋根の下に住む者同士、お互いのプライバシーは尊重し合って、あまり干渉しないようにしないといけないけど、相手が迷惑行為をする場合は、我慢して関係が悪くなるより、率直に話し合う姿勢が大切ですね。


これもルームシェア文化が日本に浸透してくれば、今よりもっと常識として最適化されてゆくのではないかと思います。


■ ルームシェアやシェアハウスのメリット

  • 生活コストの削減
  • メリットはやはり金銭的な部分が一番。家賃はルームメイト同士で割り勘になるので1人で同程度の部屋に住むより安くなります。


    例)東京都新宿区に住む場合の家賃比較

    ★ワンルームマンションに1人で住む場合→都内物件の一例)11万円/月の家賃

    ★2DKマンションに2人でシェアする場合→都内物件の一例)16万円/月の家賃÷2=8万円/月

    さらに、水道、電気、ガスなどの光熱費も、基本料金を割り勘にしたら生活コストも削減出来ます。

    家具も1人で全て買い揃えるとなると結構な投資になりますけど、洗濯機や冷蔵庫等、ルームメイトが共同で使うものを折半して購入すれば、初期投資が抑えられるのも魅力的ですね。


    ↓ルームシェアすることでコストダウンできるモノ

  • 家賃
  • 光熱費の基本料金
  • 共同で使用する電化製品


  • 防犯対策
  • 1人で住むより、2人、3人で住む方が「誰かが家にいる」確率が高くるので、住居人不在時を狙った空き巣が入りにくい環境を作れる!これは大きいです。


  • 夢を共有
  • ルームシェアする理由を聞いてみると、「将来の夢を達成するためにお金を貯めたい」っていうのが多いようですね。同じ夢を共有する者どうしがシェアすれば、困難にぶつかったときやくじけそうになったときに、「話が分かってくれる人に相談できる」というメリットも享受できそうです。


  • 語学
  • 海外からの留学生と一緒にルームシェアすると、外国語の勉強も出来ちゃう!留学生の方も日本語を勉強しに来ていたりしますので、お互いにとってメリットがあるわけですね。


  • 集団生活
  • 今まで1人暮らしをしてきた人や、家族としか一緒に住んだことが無い人は、ルームシェアすると他人同士の生活がいかに困難であるかがわかると思います。例えば朝の洗面のタイミングが一緒の時、「なんで私が歯を磨こうと思ったときに、コイツも磨くんだよ!」と思ったり、玄関にクツがたくさん脱ぎ捨てられたりして「自分のクツを置く場所が無い」と腹を立てたり・・・日常生活のほんの些細なことでルームメイトとの関係がマズくなることもあるかもしれません。


    ひどいときだと、「なんでコイツいつも家にいるの!」って、存在そのものが嫌になることもあるらしいです。


    でも。


    私は個人的にルームシェアする最大のメリットは「集団生活することでしか得られないものを吸収出来る」という所にあると思うのです。他人と四六時中一緒で、衣食住をともにすることで、相手の「自分と違うところ」を発見し、「そういう人もいるのだ」って許容できるようになれる、というのがルームシェアする「良いところ」だと思いませんか?


    ■ルームシェアやシェアハウスのデメリット

  • お金を払ってくれない
  • これはひどい(笑)いえ、笑いごとじゃないんですが、家賃や生活費の支払は、ルームメイトのうちの誰かが代表して皆から集金し、支払うというのが一般的です。ルームメイトのうちの誰か1人でも支払を忘れていたり、「そもそも今はお金がないので支払えません」なんて開き直られてしまうと、代表して集金し支払う人に迷惑がかかります。お金のことで揉めて、ルームメイト間の関係がギクシャクする、という事態は避けたいものです。


    集金の際、当月分を集金するのではなく、1ヶ月先の支払分を集金するようにしてみてはどうでしょう?また、シェアハウスでは管理会社がきちんと責任を持って家賃の集金、未払い時の督促に動いて下さるところも増えてきました、嬉しい状況ですね。


  • モノを壊した
  • 冷蔵庫や洗濯機はルームメイトで共用する電化製品。よくあるのが、誰かがある電化製品を使おうとしたら壊れて使えなかった、ということ。やりたくもない「犯人探し」をしても見つからず、壊れた電化製品の修理費をどうしようってことになりますが、家賃や光熱費とは別枠で、「共用費」という名目で毎月一定額を集金し、こういった責任の所在がはっきりしないトラブル発生時の支払にあてるという方法や、最近ではあらかじめ家具や家電が付いている物件があるので、そういう物件に住んでみるのも一つの方法です。


  • 音の問題
  • 隣の部屋からステレオの音が聞こえてきたり、友人との電話での会話が聞こえてきて、うるさい、といった音の問題もありますね。


    「ステレオは、ルームメイトがいるときはヘッドフォンを付けて聞くこと」

    「夜11時以降は、居室内で電話はしない」

    などのローカルルールを作るのがおすすめ。きまりを作る際、意外と見落とすのは、ドアの開け閉めの音や足音といった生活音だったりします。この辺もきちんと明記しましょう。


  • プライバシーの確保
  • 最近のルームシェア対応物件には、居室にそれぞれカギがついているので、ある程度のプライバシーが確保されています。

    ただし「友人との会話の内容が聞こえないか」「完全に1人になれる時間がない」といった問題は残るかも?自由に友人を部屋に呼べないといった問題もありますね。


    こういった日々の問題を解決しながら共同生活を経験することは、良いこと悪いこと全てが、きっと人生の中で貴重な体験になると思います。